京都市海外情報拠点レポート(2023年10月~2024年3月分)

UPDATE :
2024. 05. 09
CATEGORY :
海外レポート

SUMMARY

京都市観光協会及び京都文化交流コンベンションビューローでは、世界6都市において、京都市海外情報拠点を運営しています。このたび、2023年度下期分の拠点レポートを公開いたしましたので、お知らせします。

--ニューヨーク-- 報告トピック

・本年度はアジア地域への観光需要が回復し、中でも日本は北米旅行者にとって人気が高かった。旅行アドバイザーやツアーオペレーターからのフィードバックでは、一貫して日本の人気が非常に高く、様々な観光事業に関わる会社や旅行代理店から日本への旅行やお得なプランに関する問合せが多数寄せられた。

・世界各地がパンデミックからほぼ回復した今、デスティネーションの取材競争は激しかった。そんな中でも、京都は『VOGUE』、『CONDE NAST TRAVELER』、『NATIONAL GEOGRAPHIC』など、米国の多くのメディアに取り上げられた。このことは、日本国内や海外の他のデスティネーションとの競争が激しい中でも、京都への関心が依然として高いことを示している。

--ロサンゼルス-- 報告トピック

・2023/2024年はメディア訪問を再開した最初の年でもあり、PR取材の獲得に大きく貢献した。例えば在米のアフリカ系移民を多く読者にもつメディア「Travel Noir」は、京都への旅行を計画している一般消費者を支援するものであった。

・2024年は、「体験型旅行の台頭」、「ガイドスタイル記事への需要」、「カップルにとってロマンチックな旅」への関心が高まっており、主要な旅行メディアでのトレンドとなっている。

--ロンドン-- 報告トピック

・ハイエンド層向け商談会ILTM Cannes 2023(フランス・カンヌ)において参加メディアに対し、ラウンドテーブル(1対1でアピールを行う機会)の招待を調整し、京都のPRを支援した。

・2024年度に向けたメディアトレンドとして、下記の4点を挙げる。

スローライフな旅:4億8,200万人のPinterestユーザーのプランニング活動を基にしたレポートによると、人々は「特別にゆっくり」して、休息を取ることができる旅行を計画しているという。(出典元:Travelpulse)

グループ・セラピー:私たちの世界はますますバラバラになりつつあるが、友人や愛する人たちは、新しく異なる方法で集まることを選択し、世界で共有する貴重な体験を通じて絆を深めている。(出典元:Black Tomato)

カルペ・ディエムのお祝い:友人や家族は、節目となる誕生日や記念日、ハネムーンや結婚式を祝うために旅行する。(出典元:Forbes)

休息とリチャージ:2024年に人々が旅行したい理由の第1位。(出典元:CONDE NAST TRAVELER)

--パリ-- 報告トピック

・フランスの観光業界は、インバウンド/アウトバウンドともに、空前の盛況を極めているが、そうした中で、日本は海外旅行先として常にトップ3に入る人気を誇っており、京都への引き合いも多い。また、航空券の高騰等から、コロナ前と比較し、ラグジュアリー層に対するアプローチの重要性が高まっている。

・ラグジュアリー層向け旅行会社からは、品質の高いキュレーション機能が求められており、さらに、日本全体でのテイラーメイド型旅行計画造成に繋がる情報提供や企画提案力が求められている。

--シドニー-- 報告トピック

・旅行者の傾向として、Virtuoso などのラグジュアリー層向け旅行会社のネットワークの代理店数が増加するなど、高額支出旅行者が増えている。オーストラリアの2大旅行会社の1社である、フライトセンターグループは、新しい旅行代理店ネットワーク「ザ ラグジュアリー コレクション」を設立し、高級旅行者向けの旅行代理店コンソーシアム「セレンディピアン」等を通じネットワークを拡大するなど、高級志向の旅行者の需要も増えている。

・旅行者はこれまで以上に文化体験を求めている傾向にあり、2023年は新型コロナウイルスの規制が解除された後の「リベンジ旅行」を自由にできる年となったが、2024年は「感情を刺激する目的地を訪れる」ことを探求する年になると予測する。人気のアクティビティとして、文化体験、地元ならではの食の体験、歴史と文化のツアー、ショッピングが挙げられる。

 

--台北-- 報告トピック

・2023年はコロナ禍が収まり、国境開放で海外旅行ブームが続いている。台湾観光局の年間統計データによると、2023年台湾人の年間出国人数は約1,197万人、出国率が約50%に達した。
・台湾旅客が好む観光コンテンツランキング1~3位は、史跡や現地の伝統文化を体験する「ディープな旅」、映える「新しいスポットと施設」、「大自然」であった。

・2024年2月にはWebメディア「Japaholic」による、京都伏見における日本酒についての取材協力を行い、掲載に至った。

 

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公益社団法人 京都市観光協会

promotion@kyokanko.or.jp

企画推進課 京都市海外情報拠点担当

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