京都市観光協会データ月報(2024年6月)

UPDATE :
2024. 07. 31
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データ月報

このたび、京都市観光協会データ月報(2024年6月)をとりまとめましたのでお知らせします。
今回のホテル統計の対象施設数は115軒、旅館統計の対象施設数は24軒です。

※下記、掲載している内容は概要のみとなっております。
より詳細な調査データ(PDF)の閲覧・ダウンロードをご希望の方は、「調査結果ダウンロード申込フォーム」よりお申込みください(回答完了後、即時閲覧・ダウンロードしていただけます)

   

 

調査結果のポイント

稼働率は79.3%となり、前年同月から上昇、2か月連続で2019年と同水準の稼働率となった

79.3%

0.5pts

2019年同月差

京都市内主要ホテル115施設における2024年6月の客室稼働率は79.3%となり、前年同月の71.4%からは7.9ポイント増となった。2019年同月の79.8%からは0.5ポイント減となった。2か月連続で2019年と同水準の稼働率となった。

日本人延べ宿泊数は、物価高の影響などにより、6か月連続で2019年同月を下回り続けている

306,205

13.9%

2019年同月比

調査対象施設における日本人延べ宿泊数は 306,205 泊となり、ゴールデンウィークがあった前月(5月)の 348,491 泊から12.2%減となった。調査対象施設数の変化を考慮しない場合、前年同月比は13.1 %減、2019年同月比は28.2%増となった。 コロナ禍前からの調査対象かつ開業済みであった施設のみ(42施設)で比較すると、前年同月から11.8%減となった。物価高の影響などで宿泊需要が減少したことに加えて、前年同月は「全国旅行支援」が実施されていたことが要因と考えられる。2019年同月からは13.9%減となった。20%を超える減少幅であった前月(5月)と比べると若干回復したが、6か月連続で2019年同月を下回り続けている。

外国人延べ宿泊数は、円安の影響により、2か月連続で2019年同月から20%を超える増加幅となった

558,352

29.2%

2019年同月比

調査対象施設における外国人延べ宿泊数は 558,352 泊となり、前月(5月)の 590,035 泊から5.4 %減となった。調査対象施設数の変化を考慮しない場合、前年同月比は46.0%増、2019年同月比は89.7% 増となった。 コロナ禍前からの調査対象かつ開業済みであった施設のみ(42施設)で比較すると、前年同月から 58.0%増となった。2019年同月比は29.2%増となり、2か月連続で2019年同月から20%を超える増加幅となった。 総延べ宿泊者数に占める外国人比率は64.6%となった。2019年同月の55.2%からは9.4ポイント増となり、統計を開始した2014年以降で最も外国人比率が高くなった本年4月の70.1%に次ぐ水準となった。

国・地域別構成比では、4か月連続でアメリカが1位となったものの、中国も初めて2019年同月を上回り増加傾向にある

 

外国人延べ宿泊数を国・地域別構成比でみると、アメリカが26.2%(2019年同月19.3%)と最も多く、次いで中国が24.2%(同33.2%)、台湾が10.1%(同8.4%)と続いた。4か月連続でアメリカが1位となった。なお、中国人延べ宿泊者数の2019年同月比(2019年から調査対象施設のみ)は0.4%増となり、初めて2019年同月を上回った。JNTO発表の訪日中国人数が2019年から25.0%減に留まっていることを鑑みると、京都は日本全体よりも回復が早いといえる。

平均客室単価・客室収益指数ともに2019年同月を上回り続けている

17,429

32.2%

2019年同月比

平均客室単価は17,429円となり、前年同月の15,464円からは12.7%増、2019年同月の13,181円から は32.2%増となった。客室収益指数(平均客室単価に客室稼働率を乗じた指標で、1室あたりの売上高 に相当する)は13,821円となり、前年同月の11,041円から25.2%増、2019年同月の10,518円からは 31.4%増となった。6か月ぶりに30%台の増加幅となった。
また、平均客室単価を米国ドル建てで換算した場合、2019年同月比は9.7%減となっており、外国人とっては割安に感じる状況となっている。

旅館の客室稼働率は71.6%となり、2か月連続で2019年同月の稼動率を上回った

71.6

1.7pts

2019年同月差

市内主要旅館24施設における6月の稼働率は71.6%となり、前月(5月)の78.3%から6.7ポイント減となった。例年、修学旅行が実施される時期であり稼働率が高い傾向にある。前年同月の74.2%から2.6ポイント減、コロナ禍前である2019年同月の69.9%から1.7ポイント増となった。2か月連続で2019 年同月の稼働率を上回った。

「行こう指数」は、2019年当時の水準を上回る状況が続いている

125.1

40.1pts

2019年同月差

日本人の京都訪問意向「行こう指数」の2024年6月の値は125.1(2019年の平均値を100とした場合)となり、前年同月(113.5)や2019年同月(85.0)の水準を上回った。

京都市内における宿泊施設の施設数は前年同月比1.5%増、客室数は前年同月比1.3%増となった

58,904

1.3%

前年同月比

2024年6月末時点での京都市内における営業許可を受けた宿泊施設の施設数は、前月から17軒開業、7軒廃業、差し引き10軒増加して、3,464軒となり、前年同月の3,414軒からは1.5%の増加となった。総客室数は58,904室となり、前年同月の58,147室から1.3%の増加となった。

日帰り客を含めた市内の日本人来街者指数は、2019年当時の水準を7か月連続で上回った

99.2

2.0pts

2019年同月差

2024年6月の来街者指数は99.2(2019年の平均値を100とした場合)となり、コロナ禍前である2019年同月の97.2を2.0ポイント上回った。2019年を上回るのは7か月連続である。

市内4百貨店の免税売上額は約51.1億円となり、2か月連続で2019年当時から3倍以上の増加となった

51.1億円

249.1%

2019年同月比

2024年6月の市内4百貨店における免税売上額は約51.1億円と前月(5月)の約59.1億円から減少したものの、コロナ禍前である2019年6月(約14.6億円)からは円安の影響もあり3倍以上の増加となった。免税売上額が総売上額に占める割合は22.4%となった。3か月連続で20%を超えた。免税売上額に占める中国人の割合は62.2%(2019年同月は80.5%)となった。

観光案内所の来所者数は、2019年当時の水準を下回っている

34.1%

2019年同月比

2024年6月の来所者数は前月(5月)から11.4%減となった。2019年同月からは34.1%減に留まっており、2019年当時の水準を下回っている。外国人比率は53.2%となった。

今後の見通し

6月時点の今後の客室稼働率の予測値は、7月71.9%(前年同月66.3%、2019年同月77.1%)、8月 71.3%(前年同月69.3%、2019年同月83.1%)、9月 73.9%(前年同月75.8%、2019年同月82.9%) となった。 政府は2024年訪日外国人旅行者数が3,500万人と過去最高になる見通しであると示している。また、京都市が発表した京都観光総合調査によると、前年(2023年)の京都市における外国人宿泊数は536万 人と2019年の380万人から大きく伸びており、2024年も過去最高の水準となることが期待できる。 一部ホテルから回答を得ている日別の稼動率をみると、外国人宿泊数の増加に伴って前年よりも平日の稼働率が上昇している。また、前年の日本人来街者数(日帰りを含む)を2019年当時と比較すると、11月のピークシーズンを避け前後の月に分散している傾向がある。このような傾向が続けば、本年も年間を通じて安定した需要が期待できる。

出所)京都市HP、東京都HP、GoToトラベルHP、きょうと魅力再発見旅プロジェクトHP、ただいま東京プラスHP等を参考に京都市観光協会で作成

調査レポートのダウンロード/分析ダッシュボード

調査レポートの詳細な分析結果(PDF)のダウンロード、また各種データを自由に加工・分析していただける
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入力いただいた情報は、京都市観光協会において適切に管理し、当協会事業以外では使用いたしません。
※データを利用する際には、必ず出典と引用元URLの明記をお願いします。
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調査仕様

全体概要

京都市内における日本人および外国人の宿泊状況等をタイムリーに把握できるよう、平成26年(2014年)4月以降、京都市内の主なホテルの協力を得て、国・地域別の調査(「実人数」「延べ人数」「延べ部屋数」)を毎月実施。※全国で唯一の取組(京都市観光協会調べ)。

なお、本調査では、ビジネス、観光を問わず、日本国籍以外のパスポートを有する人すべてを「外国人」として定義しています。

※過去の調査結果はこちらからご覧ください。

調査対象

 

2024年6月時点 ホテル 旅館
施設数 客室数 施設数 客室数
調査対象 115 18,963 24 605
市内全体 264 36,899 367 5,311
カバー率 43.6% 51.4% 6.5% 11.4%
  • 平成30年の旅館業法改正にともないホテル・旅館の区分が廃止されたため、市内全体におけるホテルの施設数および客室数は、区分が廃止される直前までの旅館の数値に変動が無いものと仮定して算出している。
  • 前年と本年では対象施設数が異なる場合があるため、今回発表する前年の数値は昨年の発表値と異なる。

用語説明

  • 「販売可能客室数」・・・日々販売されている客室数の月間累積値を示す。
    例)100部屋を有する施設にて、20室が改装工事中、80室を30日間販売していた場合
    販売可能客室数:80室×30日=2,400室
  • 「客室稼働率」・・・「販売可能客室数」における「稼働客室数」の割合
  • 「外国人比率」・・・「総延べ人数」における「外国人延べ人数」の割合
  • 「構成比」・・・「外国人延べ人数」における「各国・地域の延べ人数」の割合
  • 「伸率」・・・「前年の各国・地域の延べ人数」に対する「本年の各国・地域の延べ人数」の伸率

休業の扱いについて

調査対象期間中、対象施設が臨時的に休業した場合は、通常営業していた期間のみを対象にして客室稼働率を算出します
例)100部屋を有する施設が、以下のように営業をしていた場合

➀ 6月1日~10日期間(10日)は100室のまま通常営業し、利用のあった客室数は200室
➁ 6月11日~20日期間(10日)は客室数を50室に絞って営業し、利用のあった客室数は100室
➂ 6月21日~30日の期間(10日)は休業

販売可能客室数: 100室×10日(➀期間)+ 50室×10日(➁期間) = 1,500室
客室稼働率   :利用のあった客室数300室 ÷ 営業期間中の販売可能客室数1,500室 = 20%

参考 京都市における観光調査関係の資料一覧

京都市における観光調査関係の参考資料を一覧化しております。
人流データ、京都観光総合調査、経済全般に関するデータ、宿泊施設数など随時更新しております。

以下からご確認ください。

注意事項

  • 京都市観光協会データ月報は、調査対象施設のみなさまのご協力、ならびに京都市観光協会会員および京都文化交流コンベンションビューロー賛助会員からの会費をもとに運営しております。
  • 本資料の数値を引用する場合は、「出典:京都市観光協会データ月報」を明示してください。ただし、STRデータについては、STRの書面による許諾を伴わない再出版もしくは二次使用は固く禁じられています。報道・メディア媒体への掲載については、(公社)京都市観光協会(担当:堀江)までお問合せください。
  • 各種数値は、データ提供元である宿泊施設等からの訂正等により、後日予告なく修正される場合があります。原則として、後から発表される数値を正しいものとして利用いただくようお願いいたします。
  • 京都市全体の観光動向の把握については、ほぼすべての市内宿泊施設(旅館業法許可施設)を対象とする「京都観光総合調査」(京都市から年1回発表)が基本指標となります。当調査は、インバウンドマーケットの傾向を把握するための、京都市内の主な宿泊施設を対象とする標本調査であるため、その他ホテルや旅館、簡易宿所、いわゆる「民泊」等に宿泊した外国人客は含まれておらず、訪日外客数(日本全体)との比較等も参考分析という位置づけとなります。
  • ご協力いただいている本調査対象ホテルには、エリア・客室数・ADRなどに分類集計したデータ、日毎稼働率の実績・予約データ(いづれも非公開)を毎月ご提供しております。調査参画をご希望の場合は、下記までお問合せください。

CONTACT

本件に関するお問い合わせ先

公益社団法人 京都市観光協会

075-213-0070

企画推進課 神田、堀江