69.9%
8.6pts
2019年同月差
京都市内主要ホテル111施設における2024年2月の客室稼働率は69.9%となり、前年同月の62.8%からは7.1ポイント増となった。2019年同月の78.5%からは8.6ポイント減となり、2か月連続で2019年同月の水準を下回った。春節にともなう中国本土からの訪日需要が回復しきっていないことが影響したものと考えられる。
351,557泊
13.2%
2019年同月比
調査対象施設における日本人延べ宿泊数は351,557泊となり、前月(1月)の319,087泊から10.2%増となった。調査対象施設数の変化を考慮しない場合、前年同月比は14.6%減、2019年同月比は46.6%増となった。
コロナ禍前からの調査対象かつ開業済みであった施設のみ(42施設)で比較すると、前年同月から3.9%減となった。物価高の影響などで宿泊需要が低下したと考えられるが、前年同月は「全国旅行支援」が実施されていたことも影響していると考えられる。2019年同月からは13.2%減となり、2か月連続で10%を超える下落となった。
328,156泊
13.7%
2019年同月比
調査対象施設における外国人延べ宿泊数は328,156泊となり、前月(1月)の302,717泊から8.4%増となった。調査対象施設数の変化を考慮しない場合、2019年同月比は60.6%増となった。
コロナ禍前からの調査対象かつ開業済みであった施設のみ(42施設)で比較すると、2019年同月比は13.7%減となり、2か月連続でコロナ禍前2019年同月を下回った。中国の不景気などの影響により、2019年当時よりも春節期間(2月10日~2月17日)の宿泊需要が減少したことが主な要因であると考えられる。
総延べ宿泊者数に占める外国人比率は48.3%となった。2019年同月の46.0%からは2.3ポイント増となり、6か月連続で2019年同月を上回った。また、2月としては2014年の統計開始以降最も高い水準となった。
外国人延べ宿泊数を国・地域別構成比でみると、中国が28.7%(2019年同月43.1%)と最も多く、次いで台湾が17.4%(同15.3%)、アメリカが10.0%(同6.8%)と続いた。3か月連続で中国が1位となった。
16,541円
31.0%
2019年同月比
平均客室単価は16,541円となり、前年同月の13,158円からは25.7%増、2019年同月の12,628円からは31.0%増となった。客室収益指数(平均客室単価に客室稼働率を乗じた指標で、1室あたりの売上高に相当する)は11,562円となり、前年同月の8,263円から39.9%増、2019年同月の9,913円からは16.6%増となった。
また、平均客室単価を米国ドル建てで換算した場合、2019年同月比は3.5%減となっており、外国人とっては割安に感じる状況となっている。
43.3%
3.9pts
2019年同月差
市内主要旅館24施設における2月の稼働率は43.3%となり、前月(1月)の37.7%から5.5ポイント増、前年同月の41.3%から1.9ポイント増、コロナ禍前である2019年同月の47.1%から3.9ポイント減となった。2か月連続で2019年の稼動率を下回った。なお、外国人比率は36.6%となり、2月としては2019年の統計開始以降、最も高い水準となった。
121.4
日本人による京都訪問意向「行こう指数」の2024年2月の値は121.4(2019年の平均値を100とした場合)となり、前年同月(110.0)や2019年当時の水準(86.6)を上回る状況が続いている。
57,572室
1.7%
前年同月比
2024年2月末時点での京都市内における営業許可を受けた宿泊施設の施設数は、前月から17軒開業、14軒廃業、差し引き3軒増加して、3,435軒となり、前年同月の3,446軒からは0.3%の減少となった。総客室数(推計)は57,572室となり、前年同月の58,574室から1.7%の減少となった。
104.7
2024年2月の来街者指数は104.7(2019年の平均値を100とした場合)となり、コロナ禍前である2019年同月の88.2を16.5ポイント上回った。2019年を上回るのは3か月連続である。
33.6億円
100%
2019年同月比
2024年2月の市内4百貨店における免税売上額は約33.6億円と前月(1月)の約24.6億円から増加し、コロナ禍前である2019年1月(約16.8億円)からは円安の影響もあり約2倍となった。免税売上額が総売上額に占める割合は18.0%となり、統計開始以降過去最高値となった。免税売上額に占める中国人の割合は59.7%(2019年同月は84.1%)となった。
37.3%
2019年同月比
2024年2月の来所者数は前月(1月)から5.6%増となった。2019年同月からは37.3%減に留まっており、客室稼働率等と比べると回復していない。外国人比率は40.6%となり、2019年同月の36.2%から4.4ポイント増加した。
2月時点の今後の客室稼働率の予測値は、3月74.2%(前年同月78.0%、2019年同月85.0%)、4月75.0%(前年同月78.8%、2019年同月89.9%)、5月61.2%(前年同月76.5%、2019年同月83.1%)となった。
桜の開花時期とイースター休暇(3/29~4/7頃)を迎えることで、3月、4月の稼動率が比較的高くなる見込みではあるものの、人手不足の影響で稼動率を抑えて売上を確保する経営方針に移行している施設もあり、稼動率は2019年当時を上回る水準までは達しないと考えられる。
ただ、一部ホテルへのヒアリングによると、中国本土からの宿泊も徐々に増えてきており、また欧米系を中心に秋や来年の春に向けての予約や問合せが増えている状況であり、今後も多方面の国・地域からの安定した宿泊需要を期待することができる見通しである。
出所)京都市HP、東京都HP、GoToトラベルHP、きょうと魅力再発見旅プロジェクトHP、ただいま東京プラスHP等を参考に京都市観光協会で作成
調査レポートの詳細な分析結果(PDF)のダウンロード、また各種データを自由に加工・分析していただける
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京都市内における日本人および外国人の宿泊状況等をタイムリーに把握できるよう、平成26年(2014年)4月以降、京都市内の主なホテルの協力を得て、国・地域別の調査(「実人数」「延べ人数」「延べ部屋数」)を毎月実施。※全国で唯一の取組(京都市観光協会調べ)。
なお、本調査では、ビジネス、観光を問わず、日本国籍以外のパスポートを有する人すべてを「外国人」として定義しています。
※過去の調査結果はこちらからご覧ください。
2024年1月時点 | ホテル | 旅館 | ||
施設数 | 客室数 | 施設数 | 客室数 | |
調査対象 | 111 | 18,993 | 24 | 605 |
市内全体 | 267 | 36,220 | 367 | 5,311 |
カバー率 | 41.6% | 52.4% | 6.5% | 11.4% |
調査対象期間中、対象施設が臨時的に休業した場合は、通常営業していた期間のみを対象にして客室稼働率を算出します。
例)100部屋を有する施設が、以下のように営業をしていた場合
➀ 2月1日~10日期間(10日)は100室のまま通常営業し、利用のあった客室数は200室
➁ 2月11日~20日期間(10日)は客室数を50室に絞って営業し、利用のあった客室数は100室
➂ 2月21日~29日の期間(9日)は休業
販売可能客室数: 100室×10日(➀期間)+ 50室×10日(➁期間) = 1,500室
客室稼働率 :利用のあった客室数300室 ÷ 営業期間中の販売可能客室数1,500室 = 20%
京都市における観光調査関係の参考資料を一覧化しております。
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本件に関するお問い合わせ先
075-213-0070
企画推進課 神田、堀江