観光は,世界において持続的な拡大と多様化を進めており,社会経済の発展をけん引する重要な役割を果たしております。一方,世界では,観光客の急増による影響が深刻な課題となる,いわゆるオーバーツーリズム問題が生じている地域もあり,インバウンドの伸びが好調な日本においても,今後同様の事態が生じることが懸念されます。
この度,(公社)京都市観光協会は,事業実施主体である国土交通省近畿運輸局に協力し,紅葉時期の嵐山エリアにおいて日本で初めてWi-Fiアクセスデータを活用して「観光快適度」の見える化を図り,快適に観光できる時間帯への訪問や周辺エリアへの回遊を促すことを目的とした実証事業を行うこととしますので,お知らせいたします。
平成30年11月10日(土)~平成30年12月17日(月)
日本で初めての試みとして,スマートフォン等のWi-Fiアクセスデータを活用し,特定の日時・スポットにおける観光客の「量」を把握することで,観光客が訪問したい日時・スポットにおける「快適に観光できる度合」(観光快適度)を予測し,ウェブサイト(日・英)上で観光快適度の「見える化」を行う。
さらに,観光快適度を踏まえたおすすめ観光ルートを示すことで,快適に観光できる時間帯での訪問や,周辺エリアへの回遊を促すなど,観光需要をマネジメントし,嵐山地域全体における観光快適度の向上につなげる。
また,ウェブサイトの利用状況や,情報提供による混雑回避行動等について検証を行い,効果的な混雑対策につなげていく。
「嵐山快適観光ナビ」(https://arashiyama.fun)
※ 奥嵯峨エリア,大覚寺エリア,二尊院エリア,常寂光寺エリア,竹林の小径エリア,天龍寺・長辻通エリア,
渡月橋エリア,松尾大社エリア