76.7%
6.2pts
2019年同月差
京都市内主要ホテル109施設における2024年9月の客室稼働率は76.7%となり、前年同月の75.7%からは1.0ポイント増となった。2019年同月の82.9%からは6.2ポイント減となった。円安や中秋節などの影響で外国人宿泊需要が増加したが、それ以上に日本人の宿泊需要が減少しており、結果的に総延べ宿泊数や稼働室数が減少し、稼働率は2019年同月までの水準には満たなかった。ただし、後述のとおり客室単価は大きく上昇しているため、宴会部門や料飲部門等を除いた、宿泊部門の売り上げはコロナ禍前を上回る傾向にある。
302,474泊
26.0%
2019年同月比
調査対象施設における日本人延べ宿泊数は302,474泊となり、前月(8月)の323,773泊から6.6%増となった。調査対象施設数の変化を考慮しない場合、前年同月比は15.0%減、2019年同月比は13.0%増となった。
コロナ禍前からの調査対象かつ開業済みであった施設のみ(42施設)で比較すると、前年同月から16.4%減となった。2019年同月からは26.0%減となり、2023年5月の新型コロナウイルスの5類移行後では、2019年からの減少幅が最も大きくなった前月の26.4%減に次ぐ下落幅となった。物価高などの影響で、宿泊需要が減少したことが主な要因であると考えられる。
467,008泊
16.1%
2019年同月比
調査対象施設における外国人延べ宿泊数は467,008泊となり、前月(8月)510,318泊から8.5%減となった。調査対象施設数の変化を考慮しない場合、前年同月比は22.7%増、2019年同月比は75.7%増となった。
コロナ禍前からの調査対象かつ開業済みであった施設のみ(42施設)で比較すると、前年同月から23.6%増となった。2019年同月比は16.1%増となった。7か月連続で2019年同月を上回り続けている。
総延べ宿泊者数に占める外国人比率は60.7%となった。2019年同月の49.8%からは10.9ポイント増となり、統計を開始した2014年以降で最も外国人比率が高くなった今年4月の70.1%から6か月連続で60%を超える比率となっている。
外国人延べ宿泊数を国・地域別構成比でみると、中国が23.8%(2019年同月31.9%)と最も多く、次いでアメリカが15.5%(同14.2%)、台湾が8.5%(同6.7%)と続いた。3か月連続で中国が1位となった。中秋節の影響もあり、中国人延べ宿泊者数の2019年同月比(2019年から調査対象施設のみ)は2.4%減まで回復した。
17,353円
31.7%
2019年同月比
平均客室単価は17,353円となり、前年同月の15,789円からは9.9%増、2019年同月の13,175円からは31.7%増となった。客室収益指数(平均客室単価に客室稼働率を乗じた指標で、1室あたりの売上高に相当する)は13,310円となり、前年同月の11,952円から11.4%増、2019年同月の10,922円からは21.9%増となった。
また、平均客室単価を米国ドル建てで換算した場合、2019年同月比は1.6%減と、コロナ禍前の水準を下回る傾向が続いている。
70.7%
9.6pts
2019年同月差
市内主要旅館23施設における9月の稼働率は70.7%となり、前月(8月)の42.5%から28.2ポイント増となった。前年同月の68.8%から1.9ポイント増、コロナ禍前である2019年同月の61.1%から9.6ポイント増となった。例年、修学旅行が実施される時期であることに加えて、外国人需要の増加が続いていることで、稼働率が高まった。
119.1
30.6pts
2019年同月差
日本人の京都訪問意向「行こう指数」の2024年9月の値は119.1(2019年の平均値を100とした場合)となり、前年同月(110.1)や2019年同月(88.5)の水準を上回った。
59,389室
1.3%
前年同月比
2024年9月末時点での京都市内における営業許可を受けた宿泊施設の施設数は、前月から17軒開業、3軒廃業、差し引き14軒増加して、3,505軒となり、前年同月の3,414軒からは2.7%の増加となった。総客室数は59,389室となり、前年同月の58,605室から1.3%の増加となった。
97.5
1.7pts
2019年同月差
2024年9月の来街者指数は97.5(2019年の平均値を100とした場合)となり、コロナ禍前である2019年同月の95.8を1.7ポイント上回った。2か月ぶりに2019年同月の水準を上回った。
31.1億円
162.6%
2019年同月比
2024年9月の市内4百貨店における免税売上額は約31.1億円となった。コロナ禍前である2019年9月(約11.8億円)からは2倍以上の増加となった。免税売上額が総売上額に占める割合は15.8%となった。免税売上額に占める中国人の割合は60.5%(2019年同月は82.3%)となった。
36.1%
2019年同月比
2024年9月の来所者数はコロナ禍前である2019年同月からは36.1%減に留まっており、2019年当時の水準を下回っている。外国人比率は55.6%となった。
9月時点の今後の客室稼働率の予測値は、10月86.4%(前年同月82.9%、2019年同月86.1%)、11月89.4%(前年同月85.5%、2019年同月88.4%)、12月76.2%(前年同月76.7%、2019年同月76.1%)となった。一部ホテルから回答を得ている日別の稼働率・予約率から推計すると、市内ホテルにおいては10月中旬ごろから繁忙期を迎えており、12月8日頃まで高稼働が続く見込みである。ただし、外国人観光客に比べて、旅行日程を変更しやすい日本人観光客は、紅葉の見頃に合わせて予約を調整する動きも出てくることが予想される。今年の紅葉の見頃が平年より遅れる予測も出ており、12月中旬まで高稼働が続く可能性もある。
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京都市内における日本人および外国人の宿泊状況等をタイムリーに把握できるよう、平成26年(2014年)4月以降、京都市内の主なホテルの協力を得て、国・地域別の調査(「実人数」「延べ人数」「延べ部屋数」)を毎月実施。※全国で唯一の取組(京都市観光協会調べ)。
なお、本調査では、ビジネス、観光を問わず、日本国籍以外のパスポートを有する人すべてを「外国人」として定義しています。
※過去の調査結果はこちらからご覧ください。
2024年9月時点 | ホテル | 旅館 | ||
施設数 | 客室数 | 施設数 | 客室数 | |
調査対象 | 109 | 18,301 | 23 | 577 |
市内全体 | 268 | 37,166 | 367 | 5,311 |
カバー率 | 40.7% | 49.2% | 6.3% | 10.9% |
調査対象期間中、対象施設が臨時的に休業した場合は、通常営業していた期間のみを対象にして客室稼働率を算出します。
例)100部屋を有する施設が、以下のように営業をしていた場合
➀ 9月1日~10日期間(10日)は100室のまま通常営業し、利用のあった客室数は200室
➁ 9月11日~20日期間(10日)は客室数を50室に絞って営業し、利用のあった客室数は100室
➂ 9月21日~30日の期間(10日)は休業
販売可能客室数: 100室×10日(➀期間)+ 50室×10日(➁期間) = 1,500室
客室稼働率 :利用のあった客室数300室 ÷ 営業期間中の販売可能客室数1,500室 = 20%
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075-213-0070
企画推進課 神田、堀江