76.7%
0.6pts
2019年同月差
京都市内主要ホテル110施設における2023年12月の客室稼働率は76.7%となり、前年同月の73.7%からは3.0ポイント増となった。2019年同月の76.1%からは0.6ポイント増となり、コロナ禍以後、初めて2019年同月の水準を上回った。
430,745泊
2.8%
2019年同月比
調査対象施設における日本人延べ宿泊数は430,745泊となり、前月(11月)の442,259泊から2.6%減となった。調査対象施設数の変化を考慮しない場合、前年同月比は24.0%減、2019年同月比は48.4%増となった。
コロナ禍前からの調査対象かつ開業済みであった施設のみ(50施設)で比較すると、前年同月から22.6%減となった。「全国旅行支援」(2023年12月1日〜12月27日)は前年同月も実施されていたが(2022年10月11日~12月27日)、前年と比べて割引率が低かったことなどが影響し、前年同月を下回ったと考えられる。2019年同月からは2.8%増となり、2か月ぶりに2019年同月を上回った。2019年当時は台風や消費税増税によって旅行需要が低下していたことが要因の一つと考えられる。
393,568泊
10.7%
2019年同月比
調査対象施設における外国人延べ宿泊数は393,568泊となり、前月(11月)の468,871泊から16.1%減となった。調査対象施設数の変化を考慮しない場合、2019年同月比は67.2%増となった。
コロナ禍前からの調査対象かつ開業済みであった施設のみ(50施設)で比較すると、2019年同月比は10.7%増となり、2か月連続でコロナ禍前2019年同月を上回った。
総延べ宿泊者数に占める外国人比率は47.7%となった。2019年同月の44.8%からは2.9ポイント増となり、4か月連続で2019年同月を上回った。また、12月としては2014年の統計開始以降最も高い水準となった。
外国人延べ宿泊数を国・地域別構成比でみると、中国が18.3%(2019年同月31.4%)と最も多く、次いでアメリカが15.4%(同13.5%)、台湾が13.4%(同9.3%)と続いた。3か月ぶりに中国が1位となった。なお、中国人宿泊客の2019年同月比は36.9%減となり、前月の39.1%減からは回復した。日本への直行便数が回復傾向にあることなどが影響していると考えられる。
18,204円
31.7%
2019年同月比
平均客室単価は18,204円となり、前年同月の15,079円からは20.7%増、2019年同月の13,825円からは31.7%増となった。客室収益指数(平均客室単価に客室稼働率を乗じた指標で、1室あたりの売上高に相当する)は13,962円となり、前年同月の11,113円から25.6%増、2019年同月の10,521円からは32.7%増となった。平均客室単価、客室収益指数ともに2019年同月比が過去最高となった。
また、平均客室単価を米国ドル建てで換算した場合、2019年同月比は0.4%減となっており、約4年ぶりに2019年同月と同水準にまで回復した。
68.0%
5.1pts
2019年同月差
市内主要旅館25施設における12月の稼働率は68.0%となり、前月(11月)の77.9%から9.9ポイント減、前年同月の67.3%から0.7ポイント増、コロナ禍前である2019年同月の62.9%から5.1ポイント増となった。2019年同月を上回るのは4か月連続である。外国人比率は今年4月以降9か月連続で2019年同月を上回り続けている。
118.5
日本人による京都観光への訪問意向「行こう指数」の2023年12月の値は118.5(2019年の平均値を100とした場合)となり、前月(11月)の150.7からは大きく下落したものの、前年同月の102.7は上回った。
57,706室
2.7%
前年同月比
2023年12月末時点での京都市内における営業許可を受けた宿泊施設の施設数は、前月から18軒開業、9軒廃業、差し引き9軒増加して、3,427軒となり、前年同月の3,478軒からは1.5%の減少となった。総客室数(推計)は57,706室となり、前年同月の59,305室から2.7%の減少となった。
98.8
2023年12月の来街者指数は98.8(2019年の平均値を100とした場合)となり、2019年同月の94.6を上回った。2019年当時の水準を上回るのは2か月ぶりである。
34.9億円
144.8%
2019年同月比
2023年12月の市内4百貨店における免税売上額は約34.9億円と前月(11月)の約34.3億円から増加した。コロナ禍前である2019年12月(約14.3億円)からは円安の影響もあり144.8%増となっており、統計開始以降最高額となった。免税売上額に占める中国人の割合は47.8%(2019年同月は71.7%)となった。
32.3%
2019年同月比
2023年12月の来所者数は前月(11月)から19.0%減となった。2019年同月比でも32.3%減に留まっており、客室稼働率等と比べると回復していない。外国人比率は44.0%となり、2019年同月の39.0%から5.0ポイント増加した。
12月時点の今後の客室稼働率の予測値は、1月56.6%(2019年同月65.6%)、2月60.0%(同78.5%)、3月72.3%(同85.0%)となった。2月は春節休暇(2024年2月10日~2月17日)があり、例年であれば中華圏の宿泊客が増加する時期ではあるが、現時点では予約状況への影響は限定的である。一方、3月下旬の桜の開花シーズンやイースター休暇の予約は増えつつあり、円安を背景に欧米系の訪日客を中心とした一定の需要が期待できる。
京都市内主要ホテル(109軒~115軒※月によって異なる)の2023年の客室稼働率は73.4%となった。前年の52.0%を21.4ポイント上回ったものの、コロナ禍前2019年の81.3%からは7.9ポイント減に留まった。2023年は、入国時水際対策の撤廃、中国人の団体旅行の解禁、歴史的な円安の影響で、月を追うごとに2019年当時の水準に近づくように稼働率の上昇が続いたが、2019年同月を上回ったのは12月のみであり、年単位での比較では2019年に届かなかった。
京都市内主要ホテルの2023年の平均客室単価は18,199円となり、前年の13,406円、2019年の15,610円を上回った。年間の平均客室単価は2014年の統計開始以降、最高値となった。客室収益指数(平均客室単価に客室稼働率を乗じた指標で、1室あたりの売上高に相当する)は13,356円となり、前年の6,977円、2019年の12,691円を上回った。原材料費の高騰や人手不足の影響により、利益確保のために稼動率よりも価格重視にシフトした施設が増えていたと考えられる。
京都市内主要旅館(25軒~28軒※月によって異なる)の2023年の客室稼働率は61.1%となり、前年の47.5%を13.6ポイント上回った。2019年の61.7%からは0.6%減となり、ほぼコロナ禍前2019年と同水準にまで回復したといえる。ただ、人手不足の影響などで販売可能客室数を減らしている施設もあることや、新型コロナウイルスの影響の余波で今なお修学旅行の1室あたりの利用人数を減らして受け入れている施設もあるなど、2019年と同水準の稼動率でも経営に対する影響は異なることに留意が必要である。
出所)京都市HP、東京都HP、GoToトラベルHP、きょうと魅力再発見旅プロジェクトHP、ただいま東京プラスHP等を参考に京都市観光協会で作成
調査レポートの詳細な分析結果(PDF)のダウンロード、また各種データを自由に加工・分析していただける
分析ダッシュボードについては、以下からそれぞれお申込みください。
入力いただいた情報は、京都市観光協会において適切に管理し、当協会事業以外では使用いたしません。
※データを利用する際には、必ず出典と引用元URLの明記をお願いします。
※フォームへのリンクが開かない場合は、お手数ですが問い合わせフォームにご連絡ください。
京都市内における日本人および外国人の宿泊状況等をタイムリーに把握できるよう、平成26年(2014年)4月以降、京都市内の主なホテルの協力を得て、国・地域別の調査(「実人数」「延べ人数」「延べ部屋数」)を毎月実施。※全国で唯一の取組(京都市観光協会調べ)。
なお、本調査では、ビジネス、観光を問わず、日本国籍以外のパスポートを有する人すべてを「外国人」として定義しています。
※過去の調査結果はこちらからご覧ください。
2023年12月時点 | ホテル | 旅館 | ||
施設数 | 客室数 | 施設数 | 客室数 | |
調査対象 | 110 | 18,925 | 25 | 604 |
市内全体 | 270 | 36,416 | 367 | 5,311 |
カバー率 | 40.7% | 52.0% | 6.8% | 11.4% |
調査対象期間中、対象施設が臨時的に休業した場合は、通常営業していた期間のみを対象にして客室稼働率を算出します。
例)100部屋を有する施設が、以下のように営業をしていた場合
➀ 12月1日~10日期間(10日)は100室のまま通常営業し、利用のあった客室数は200室
➁ 12月11日~20日期間(10日)は客室数を50室に絞って営業し、利用のあった客室数は100室
➂ 12月21日~31日の期間(11日)は休業
販売可能客室数: 100室×10日(➀期間)+ 50室×10日(➁期間) = 1,500室
客室稼働率 :利用のあった客室数300室 ÷ 営業期間中の販売可能客室数1,500室 = 20%
臨時休業日数 | 全日休業 (31日間) |
20日以上~ 30日未満 |
10日以上~ 20日未満 |
10日未満 | 休業なし |
ホテル施設数 | 0
(0.0%) |
0
(0.0%) |
0
(0.0%) |
0
(0.0%) |
110
(100.%) |
旅館施設数 | 1
(4.%) |
0
(0.0%) |
3
(12.0%) |
15
(60.%) |
6
(24.0%) |
(参考)調査対象施設における2023年12月(12月1日~12月31日)の臨時休業状況
京都市における観光調査関係の参考資料を一覧化しております。
人流データ、京都観光総合調査、経済全般に関するデータ、宿泊施設数など随時更新しております。
以下からご確認ください。
本件に関するお問い合わせ先
075-213-0070
企画推進課 神田、堀江