時代祭について

 平安遷都から1,100年目を記念して明治28年に、桓武天皇を祭神として平安神宮が造営され、10月22日より10月24日にわたって紀念祭が盛大に挙行されました。

 そのとき、平安神宮の大祭及び建造物・神苑保存のため、広く市民によって組織された平安講社(各学区ごとに編成される「組」を単位にして構成されている)によって紀念祭の終わった翌日の10月25日に、延暦から明治に至る千余年の文物風俗を模した行列でもって時代風俗行列が行われました。そして翌29年からは、毎年遷都の日にあたる10月22日になり、今日に至っています。

 祭儀は10月15日の参役宜状授与祭、21日の前日祭、22日の神幸祭、行在所祭、還幸祭、23日の後日祭ですが、そのメイン・イベントはもちろん22日の時代風俗行列です。

 当初の6行列が大正10年8行列、さらに昭和7年には10行列となって内容も充実しましたが、昭和19年から中止し、同25年新たに時代婦人列を加えて再興され、いっそう豪華な一大ぺージェントとなりました。

 当日は午前7時に神宮で神幸祭が行われ、ついで神幸の御鳳輦が9時に出発して京都御所にいたり、同10時30分に御苑建礼門前で行在所祭を執行の後、参集の時代行列と合して12時に建礼門前を出発、午後3時頃神宮に還幸され還幸祭が行われます。

 この時代祭は葵祭、祇園祭とともに京都三大祭の一つとして知られ、国内はもとより海外からの観覧者も多く、沿道を埋めつくします。山国隊が奏する笛、太鼓の音色を先頭に約2,000名・約2キロにわたる行列は順次、平安京の造営された延暦時代にさかのぼり、私どもの心に過ぎ去った京都の歴史をしのばせます。それは日本の歴史の縮図とも言えます。